談話会

談話会のご紹介

会員や人文・理学部教官の時宜に富んだ話題をサロン風に拝聴する行事で、講話後は、講師を囲んで懇親を深めています。

例年、県内各地の名所名跡を巡る小旅行
人文社会科学部・理学部の教官からの話題提供
通常会員からの話題提供、終了後に恵方巻を食して会員の多幸を祈念する会
を実施しています。

令和7年度の実施状況

 

10/11(土)第2回談話会(小旅行) 「酒田市探訪」

記録的な猛暑も終わり、秋の長雨に入ったかと思われる10月11日(土)に、山形そして全国的にクマ報道が飛び交う中、山形支部主催の今年度第2回の談話会(小旅行)が行われました。初めての庄内行「酒田市探訪」の実施です。
年3回の談話会の中で、そのうち1回は、旧所名跡をめぐる1日コースの小旅行を計画しており、毎年20数名が参加しています。この日は、酒田市からの参加者3名を含む26名でした。
酒田から山形に戻るとき本格的な雨が降りましたが、それまでは、見学にあまり支障は感じられず、まずまずの天候でした。
次に、「酒田市探訪」の中から、見学した主な個所を紹介してみましょう。

〇酒田風力発電所と酒田北港緑地展望台
酒田港周辺には、4社7基の風車が設置されています。近くから見ると、その壮大さに圧倒されました。
また、酒田北港緑地展望台は、山形県が酒田港のシンボルとして整備した展望施設で、平成12年(2000)に開館し、航路標識の役割を果たす灯台を兼ね備えた全国でも珍しい展望施設で、地上18メートルにある7階展望室からは酒田港が一望できました。

〇酒田市文化資料館光丘文庫
酒田市総合文化センター内にある施設で、令和7年12月26日(金)までの企画展では、明治から平成にかけての酒田の合併の歴史が、当館所蔵の古地図や写真、当時の新聞記事などの資料を通して、紹介されています。

〇国史跡城輪柵跡(出羽国府跡)
城輪柵跡は、庄内平野北半部のほぼ中央寄りに位置し、昭和6年(1931)に発見されました。一辺が約720mの方形を呈する52haの広大な遺跡であり、各辺中央に八脚門を構え、また各4隅には小さな櫓状遺構が配されています。遺跡の中心部には自然堤防を核として整地され、周辺より1mほど高くなっています。
また、城輪柵の性格は、律令官人の居城、柵戸の遺跡、国分寺、出羽柵、国府などの諸説が論じられてきたが、平安時代の出羽国の国府跡が有力です。
現在、政庁南門、および築地塀の一部を復元し、歴史公園として、親しまれています。

〇いろは蔵パーク
国史跡山居倉庫の向かいに今年(令和7年)3月にオープンした商業施設で、県立酒田商業高校時代から残るケヤキと広場を中心に蔵造り風の建物が立ち並んでいます。お土産品を豊富に扱う観光物産館「酒田夢の倶蔵」や飲食店等のテナントが入居する地域の新しいランドマークとなっています。

※ 今回も、歴史とりわけ地域の歴史に詳しい大宮富善副支部長(人文9回)の、分かりやすい説明で、皆さんを感心させてくれました。心からお礼を申し上げます。

 

6/20(金)「第1回談話会」
講師 :郡山女子短期大学教授の會田容弘氏(人文学部昭和56年卒)
「猪苗代湖畔に立った最初のホモ・サピエンスー笹山遺跡発掘の25年ー」

ふすま同窓会館においてオンラインも含め約30人が参加しました。
講演会で、講師の會田教授から、笹山遺跡の発掘調査の証拠を踏まえた猪苗代湖畔に最初にたどり着いたホモ・サピエンスの暮らしと環境についてお話しいただきました。
10から20万年前にアフリカで生まれたホモ・サピエンスが長い旅の果てに4万年前ころには日本列島にたどり着いたこと、3万4千年前には福島県猪苗代湖畔の笹山原遺跡に立ったこと、その後の生活など、遠い歴史に思いをはせる大変興味深いお話でした。
引き続く懇親会でも質疑応答等で盛会となりました。

令和6年度の実施状況

6/14(金)「第1回談話会」
講師 : 山形大学人文社会科学部准教授の小幡 圭祐氏
「地図から読み解く三島通庸の山形県都建設」

山形県に住み慣れた会員の皆さんでも、山形の新たな歴史を知る機会となりました。
小幡先生のご講演の一端の参考として
ウエブサイト「山形アーカイブ」もご覧下さい。
https://cherry.yum-archives.net/yamagata-archive/
同じ場所の過去と現在の地図を比較できたりします。

 

9/27(金)「第2回談話会」小旅行「新庄市探訪」
令和6年9月27日に、大宮富善さん(人文9回)と黒坂雅人さん(人文15回)の二人が案内人となり、会員22名が貸切バスで新庄市「鳥越八幡神社」や「新庄ふるさと歴史センター」、「雪の里情報館」、「新庄城跡」、「旧農林省蚕糸試験場新庄支場」、「新庄藩戸沢家墓所瑞雲院」を探訪しました。

R7 2/1(土)「第3回談話会」
講師 : 阿部宏慈 氏(県立米沢栄養大学・米沢女子短期大学長、山形大学人文社会科学部名誉教授、前山形大学理事・副学長)
テーマ 「山形大学人文学部の日々~山形大学への就職から教養部解体、人文学部改組へ 人間文化学科での学生、教職員との出会いの日々をめぐって~」

今回は、初のオンライン参加5名を含む32名が参加しました。阿部先生の生い立ち、フランス留学、山形大学着任後の研究テーマや様々な改革、学生気質の変遷などをお話しいただきました。
令和5年度の実施状況
6/16(金)高畠町へ小旅行

11/10(金)人文社会科学部 坂井 正人教授
「山形大学におけるナスカ地上絵研究の現状と展望」

2/3(土) 琴古流尺八龍童会 高橋太一氏
「虚無僧今昔」

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