ふすま同窓会山形支部 小旅行「新庄市探訪」
令和6年9月27日(金)に、会員22名が貸切バスで新庄市を探訪した。
この日は、秋の気配の中で夏の名残もあり、最高の行楽日和であった。
案内人として、大宮富善さん(人文9回)と黒坂雅人さん(人文15回)の二人が、バスの中ではもちろん、見学場所の中で説明者がいないところでは、的を得た分かりやすい説明で皆を感心させてくれた。帰りのバスの中で全員の拍手により感謝の気持ちを伝えたのはもちろんである。
訪問した見学地の中から2~3紹介してみたい。
「鳥越八幡神社」
最初に訪れた「鳥越八幡神社」の本殿は、寛永15年(1638)建造され、新庄最古の建造物であり、拝殿は少し遅れて元禄4年(1691)に造営されている。
全体の構成が美しく江戸時代の建築技術の高さがうかがえる貴重な建物として、現在は、この一帯が「八幡公園」として、年間を通じみんなに親しまれているとのことである。
今回の旅行の目玉の一つとして挙げていたのが、「新庄ふるさと歴史センター」であるが、7月の集中豪雨で庄内・最上地方が甚大な被害をこうむり、この施設も停電や資料が水浸しとなったりして未だ閉館を余儀なくされており、一日も早く復旧して、開館されることを願うばかりである。
参考までに、「新庄ふるさと歴史センター」の方は、新庄まつりの山車などが飾られている「山車会館」(1階)と、新庄の歩みを文化遺産、パネルで紹介する「歴史民俗資料館」(2階)という2つの機能を一体にしたユニークな施設であり、また、地階にはこの地方の生活民具数千点が展示されているなど新庄を知る最短コースの施設である。
復旧した暁には、皆さんにぜひ訪れてほしいと願っている。
「雪の里情報館」
「新庄ふるさと歴史センターの」代わりに今回見学したのが、「雪の里情報館」である。
この施設は、雪害救済運動によって昭和8年(1933)に設置された、旧農林省積雪地方農村経済調査所(雪調)の跡地に、当時の建物の一部を保存、復元して設置されたものである。雪調が調査収集した雪国の歴史を紡ぐ資料と、その後の各機関変遷の過程で収集された様々な雪国・農村経済に関する資料が収蔵されている。また、現在の雪国の情報を総合的に収集し、各種の講座・展示などを中心に“雪のふるさとづくり”情報が発信されている。
昼食をはさんで、午後には「新庄城跡」や「旧農林省蚕糸試験場新庄支場」、
そして「新庄藩戸沢家墓所瑞雲院」などを見学したが、初めて訪れたところもあり、参加者それぞれの感想が出たと思う。
今も最上地区の中枢として栄えている新庄市を探訪できたのは、大方の参加者に好評であり、天気の良い中、久しぶりに歩いて気持ちの良い疲れが出たという声が多かった。