関西支部お知らせ

「平城宮跡」ハイキングと懇親会の実施について

 6月2日(土)大和西大寺に当日の参加者11人が集った。参加者の内訳は、山大工学部の出身者で構成する「米沢工業会」から7人。わが「ふすま同好会・関西支部」から、海野、高橋さん。前支部長で、当日の「案内者」の里村さん、そして私、加藤の4人だった。この企画を立ち上げたとき、里村さんと心配したのは、私たち以外、参加者が全員「工業会員」で占められてしまわないかということだった。それほど、彼我の同窓会の勢いは歴然としていた。
 そこで、今年から支部長になった私が考えたのは、とにかく「知り得る」支部会員全員にお知らせのはがきを出すことだった。なにしろ、手元に「名簿」もない。里村さんに、無理して名簿を探しだしていただき、慣れないエクセルに苦闘しながら、名簿を作り、約120通のはがきを出してみた。文字通り、手あたり次第だ。「宛所不明」で返ってきた葉書も数通。また、「天に召されました」という悲しいご返事もあった。でも、前記のお二方と、当日熱で急遽欠席のSさんを含む、3人の方から出席のご返事があった。私は、「ふすま同窓会関西支部」はここから始まるのだ、と思った。
 さて、当日は晴れるのか雨なのかわからない複雑な天気予報。幸い、出発時は雨の心配はない空模様だった。集合場所の「大和西大寺駅」について、私は、「西大寺駅、中央改札口9時半集合」という「間違い」を犯した。ここは「大和~」であって、「西大寺駅」は岡山にあるらしい。ただし、こちらは近鉄、あちらはJRだったのは幸いだった。
 その大和西大寺駅を出発し、すぐに、小川を渡る。「秋篠川」だ。早速、「ブラタモリ」並みの、里村さんの解説が始まる。この川は、かつては蛇行した川だったが、平城宮建設時に、物資を運び入れるために、まっすぐにしたのだと。
 そして、平城宮跡に入る。「平城宮」は、1300年前の古代の都、平城京の「心臓部分」(今の皇居と霞が関を合わせた機能を持つ)と言える場所であった。約120ヘクタール(東京ドームの約27個分)の広さを持つ広大な国立公園であり、世界遺産だ。朱雀門、当院庭園、大極殿などが復元されており、現在は最近復元完成された「大極門」(南門)に続く「東楼」が建設中で、古代の都の姿を、我々の眼前に、リアルによみがえらせてくれている。「ここは、古代の宮殿跡であるだけでなく、実は野鳥の楽園でもあるのです。」と里村さん。渡り鳥である、ツバメの越冬地なのだそうだ。また、氏によれば、ここの地下に、木簡をはじめ、貴重な遺物が「タイムカプセル」のように眠っているのは、ここの豊富な地下水のせいなのだそうだ。熱のこもった里村さんの解説は、ここで「長年ボランティアガイドを務めてこられた方ならでは」のもので、時に英語・ロシア語の外国語ガイドも務める私には、参考になることばかりであった。
 「見学会」の後は、駅近の居酒屋で懇親会。冷えたビールに、約4時間の疲れは吹っ飛んだ。ほとんどがお互い初対面の参加者同士だったが、山形や米沢での「甘酸っぱい青春の思い出」は「共通項」だった。このメンバー、次回はどうやら9月、大阪近郊の居酒屋での「芋煮会」で再会ということになりそうだ。
(文責、関西支部長 加藤学)

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