模擬裁判の概要
山形大学模擬裁判実行委員会では、 年に一度「模擬裁判」という裁判劇の公演を行い、研究成果を東北各地の方々に還元しています。
山形大学模擬裁判実行委員会は、主に人文社会科学部の学生で構成されており、1年生から3年生を中心とした学生の自主ゼミです。100人前後の学生が所属し、会場の確保、台本・ストーリーの作成、広報活動はもちろんのこと、裁判劇の役者、大道具、舞台メイク、音響や照明に関しても全て学生自身の手で行っています。
年に一度の模擬裁判という裁判劇の公演で研究成果を発表しています。裁判劇を観ていただくことで、法律を身近に感じ、その時代が抱える社会問題について考えていただくきっかけを作ることを目的としています。
ふすま同窓会では、当模擬裁判に協賛し、支援を行っています。
令和6年度 第52回模擬裁判
期日: 令和6年12月6日(金)、7日(土)
場所: 山形テルサ テルサホール
テーマ: 「特殊詐欺」
概要: 特殊詐欺の被害は、2023年の認知件数だけでも19,038件、その合計被害額は446億8,602万にも上ります。詐欺の手口は年々高度化していますが、オレオレ詐欺による被害が最も大きな割合を占めています。被害者は、高齢者(65歳以上)が7割を超えていますが、若い世代でも被害に遭うことがあります。 今回の公演では、主人公の母親にかかってきた一本の電話から始まる、ある特殊詐欺事件を描いています。被害に遭った主人公たちがどのような道を辿るのか、裁判を軸に展開されていく内容となっています。 模擬裁判ならではの表現方法で、単なる特殊詐欺啓発には留まらず、特殊詐欺について自分事として考えていただくきっかけを提供できればと考えています。
【 公演タイトルについて 】 今年のタイトルは、『謀りて ~ 一本の電話 ~』です。 詐欺師を表す「謀り手(はかりて)」という言葉と、特殊詐欺について考えを深めようというメッセージを込めて、思いをめぐらせるという意味をもつ「謀りて(たばかりて)」という古語をかけあわせました。
(以上、山形大学模擬裁判実行委員会SNSより引用)
各方面への取材を丁寧に進め、裁判所や検察などの意見もいただきながら、検討を重ねての公演は圧巻でした。
今後の活躍にも期待したいと思います。